東雲で開催中の「竹尾ペーパーショウ2014」に行ってきました。(6/1まで)
テーマは「SUBTLE」
微妙な、とらえがたい、緻密な、巧みな等を意味する英語ですが、付けられた副題は「かすかな、ほんのわずかの」。
会場内は撮影OKでしたので、ちゃんとカメラを持っていけば良かったと後悔しましたが、iPhoneでなんとか撮影できた気になるものを少しだけ紹介。
今回の企画構成をされている原研哉氏による、4〜5cmほどの径の紙のオブジェ。
この細かさと柔らかさは紙ならでは。照明や起伏のある作品台も効果的。
「チョコレートの帽子」というタイトルもステキです。
建築デザイン事務所NOIZによる「紙礁」。
紙の塑性力の強弱を考えた細かい切り込みが複雑な立体表現を実現しています。
この紙は風光という近日発売予定のやわらかさを持つ新紙だそうです。
会場全体で使われている展示台も繊細。
展示会では鑑賞者が台に触れることがあっても揺れない頑丈なものが一般的ですが、この展示台は少し触れただけでゆらゆらと揺れてしまい、作品の持つ繊細さが強調されているように感じました。
(揺れても壊れない構造というのは実は大変なことなのだと思います。)
竹尾と言えば紙のサンプル。
無料配布のサンプルも気が利いていて、それぞれの紙の特性を活かした加工がされています。
紙から人が受ける感覚の繊細さを表現した作品の数々は、虫眼鏡が欲しくなるようなものばかりでした。
紙に対してもっと襟を正して接しないといけないと感じさせる、とても緊張感のある展覧会でした。
今回の会場は「TOLOT/heuristic SHINONOME」という2013年3月にオープンした現代美術の展示施設ですが、東雲という立地があまりに遠い事が難点です。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。