2013年5月11日土曜日

待望の第2作。


3月末から公開されている映画「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈り物」(原題:HERB & DOROTHY 50X50)を観てきました。

前作「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」は、ごく普通のアメリカ市民の夫婦が集めて来た若手の現代美術家の作品が2000点を超える現代アートコレクションとなり、最後には国立美術館に作品のすべてを寄贈するというストーリーのドキュメンタリーで、
アメリカ在住の佐々木芽生監督の作品で、アメリカの6つの映画祭で賞を取ったものの日本公開では配給が付かず、各方面からの支援で公開されたという映画。

第1作では国立美術館へ全作品の寄贈が決まったところまででしたが、あまりに多い作品数に寄贈された国立美術館が作品を全米の美術館へ分散させることを提案。全米50州に50作品ずつが寄贈されることになったというのが第2作。
映画の完成間近に主人公のひとりハーブ・ヴォーゲル(Herbert Vogel)氏が急逝され、映画の内容の変更や追加撮影等により製作期間が3ヶ月程度延長。
待ちに待った公開でしたが、年度変わりの時期でなかなか見に行けませんでした。

前作は作家との交流シーンも多く、全編通して主人公のアートへの情熱が感じられ、楽しく幸福なものでしたが、続編は美術館の事情などで作品が分散されることなどちょっとツライ描写もありました。それでも様々な立場でアートに関わる人々の描写が良く、見応えのあるドキュメンタリー映画に仕上がっていました。
邦題はなんかしっくり来ないですね。原題のままで良かったと思うのですが。この映画に限った事ではないですけど。
(新宿ピカデリーでは上映終了。東京都写真美術館ホールでは5/31まで、アップリンクでは5/24まで上映予定。)

>>前作「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」のレビュー
>>ハーブ氏急逝の時のブログ記事


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