デザイン高校の授業では、雑誌のインテリア写真を透明水彩で制作する課題に取り組んでいます。
トレースした下絵にそって着色して行くのですが、透明水彩は絵の具を塗り重ねて行くことで深みのある色彩を表現することが得意な画材なので、壁や天井などの面積が広くて明るい面から着色し、徐々に細部に筆を進めて行くと比較的効率良く制作できます。
手本であるインテリア写真が手元にあるので見比べながら色を塗り重ねて行く作業を見ながら、アドバイスをして行きます。
「もう少し赤を重ねましょうか。」
「全体に寒い色になっているからもっと赤味を。」
「ここの茶色はもっと赤く」
「赤。赤。赤・・・。」
「みんな赤味が足りないですよ~。」
もしかしてミレニアムの大晦日に青が消えたように、赤が消えてしまったのでしょうか。
「そんなことどうだっていいじゃない」と切り返されたりして。
不思議な体験です。
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