2012年10月18日木曜日

鉄道総研/その3

リニアモーターカーは磁石で車体を浮かせて抵抗を少なくすることで速度を上げるという仕組みで「常電導電磁石」によるものですが、現在鉄道総研がJR東海と共同開発を進めているのが「超電導電磁石」によるもの。
超電導電磁石は外部環境からの熱伝導を遮断することで電気抵抗がゼロになり、外部からの磁力線が遮断され、常電動磁石よりも強力な磁力を発生させることができるものだそうです。この技術でリニアモーターの走行は世界で日本だけの技術。
すでに実用段階になっているこの技術で山梨の実験線では2003年に世界最高の時速581kmを記録し現在もこの世界記録を保持しているそうです。

お祭り会場では床に敷かれた金属片のリング状レールの上に超伝導磁石を仕込んだ板に子どもが乗って動いています。一見はミニSLのようですがミニリニアです。世界最先端の技術が目の前にあるのですからスゴイ。
ミニリニア(左)
電磁石の並んだ容器に液体窒素を注入。
上に金属の円盤をのせる、子どもが乗っても完全に浮いていました。


強い電磁波を作るための液体窒素で白い蒸気が上がっているのがよりスゴイことのように感じます。こんな実験体験が普通の会議室のような部屋で行なわれていて、まだまだ奥が深そうな鉄道総研。
来年も楽しみです。

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