日本橋高島屋で開催されていた「
バーナード・リーチ展」に行ってきました。(9/10で会期終了しました)
バーナード・リーチ氏は英国セント・アイヴスを拠点に作陶を続け、15回にも及ぶ来日の中、ヨーロッパの伝統的な陶芸技法の緩く溶いた陶土を化粧に用いたスリップウェアなどを日本の陶芸と組み合わせたり、英国の工房に日本の登り窯を気付いたりするなど、東西の架け橋となる制作活動を続けた陶芸家ですが、英国の美術学校で学んだあと22歳でエッチングの講師として来日した際の楽焼きの絵付け体験が陶芸に興味をもったきっかけというのですから驚きです。
風景や自然をモチーフにした特徴的な絵付けが印象的なバーナード・リーチ氏ですが、何と言っても動物のおおらかでユーモラスなフォルムは魅力です。
数点の作品に登場する絵皿に帽子をかぶった男性が両手にブドウのようなものを提げている図柄のものがありました。キャプションは「
玉葱売り」。とても微笑ましい図柄でした。
展覧会の会期は終了しましたが、今年が生誕125年ですからまだまだ見る機会はありそうです。
展覧会会場で上映していた映像にバーナード・リーチ氏が指導に訪れた島根県出雲市の
出西窯という工房が登場していました。
この窯は現在でもスタンダード商品としてバーナード・リーチ氏の指導によって生まれた陶器の制作を続けているようです。
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