先日、フィルム撮影で必須だった
ゼラチンフィルターのことを書きました。
光源による色の影響(色カブリと言います)を極力抑えるために使用するフィルターで、通常は
撮影時に使用するフィルターです。
撮影したフィルムを現像した状態が、実際の色合い(ポジ=陽画)を再現する
リバーサルフィルムでは、
スライドなどで使用する場合には撮影後の補正ができないので、撮影時の色補正が必須です。
一方、
印刷物などに使用する時は製版時に再度補正ができるので、ポジやプリントをフィルター越しに見て補正の度合いを決め、印刷所へ指示することができました。
実はこの撮影後のフィルターの使い方は
Photoshopの機能にもあってとても便利です。
撮影後の写真データの色補正をレベル補正やトーンカーブ、カラーバランスで行うと、オリジナルの写真が持っている明暗の階調度合いである
ヒストグラムのバランスを崩すことになってしまいます。
ところが、補正のための色を加える「
レンズフィルタ」効果ならヒストグラムをいじらず、フィルム撮影時のフィルター補正と同じような効果なので、オリジナルの階調バランスが崩れません。
デジタル加工なのにレンズフィルタという名称にしているのも、フィルター補正を実感できる世代としては感覚的に好きです。
左はオリジナル状態。蛍光灯の影響で緑カブリしています。
右はレンズフィルタでマゼンダを20%かけて補正。緑カブリが無くなって全体にすっきりした印象になります。
写真は原美術館で開催された「ジャン=ミシェル オトニエル マイウェイ(JEAN-MICHEL OTHONIEL. MY WAY)」展で撮影。
展覧会のレビューはこちら→
先ほど「カンブリア宮殿」で
返信削除富士フイルム特集がやってました。
どんどんデジ化してく中
コダック社が破産したのに対して
なぜ富士フイルムは生き残れたのかという
内容でちょっと面白かったです。
化粧品などに手を出してるのはそういうことかと
思いました。
フィルムカメラ、好きなのでこの先デジ化していっても
無くなってほしくないですね。。
また先生のカメラのワークショップ参加したいです!
できたら、焼いてみたいです。