表参道のエスパス・ルイ・ヴィトンに行きました。
「Cosmic Travelers –Toward the Unknown(コズミック・トラベラーズ ― 未知への旅)」と題した、日本の現代美術家5名の最新作の展覧会です。(5/6まで)
特に良かった作品が2つ。
ひとつは原口典之氏の「Triad I, 2012」という作品。アルミニウムの浅い円柱状の容器に黒い廃油が縁ぎりぎりまで満たされたもので、真っ黒いオイルの鏡面に映し込まれた周囲の景色を見ているだけで吸い込まれそうな感覚になります。ガラスの鏡とは違う質量の差なのでしょうか。
もうひとつが渡辺豪氏の「<ひとつの景色>をめぐる旅」。
流しのような場所に積み重ねられた湯呑みやティーポットなどの磁器に光があたって変化していくアニメーション作品ですが、重なり合う磁器にヒビか入り、やがてめくれるように解体される様が、立体視から平面視への視覚の変化として楽しめる作品でした。
ただ、あまりにゆっくりな動きなのでとても忍耐の必要な作品であることが難点。
我慢できずに退室する人がとても多かったです。
2作品とも日常ではあまり意識しない感覚の体験ができる作品でした。
エスパス・ルイ・ヴィトンは入場無料ですが、毎回豪華なカタログ制作して来場者に無料配布しています。
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