ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催中の「ロトチェンコ -彗星のごとく、ロシア・アヴァンギャルドの寵児-」展に行ってきました。(-3/27まで)
デザイン学校の近代デザイン史でも登場し、現代のグラフィックデザインにも大きな影響を与えたロシア構成主義の代表的な芸術家です。
近年では2010年に東京都庭園美術館で「ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし」展が開催され、ロトチェンコとステパーノワの2人の作品が170点展示されましたが、今回はロトチェンコの作品だけで157点が展示され、ポスターや写真のほかエスキースや原画など、これまでにない刺激的な展覧会となっていました。
ロシア構成主義の魅力は、もちろんシンプルな構成と色彩による力強いデザインですが、何よりも革命後の生活に結びついたメッセージ性にあります。
今回の展覧会ではポスターや写真などの平面作品に絞った展覧会でしたが、インテリアやプロダクト製品の制作品も魅力的で、2003年の岐阜県現代陶芸美術館で開催された「ロシア・アヴァンギャルドの陶芸展」で再現展示された「労働者クラブのチェステーブル&チェアとチェス駒」や「ティーセット」などは限定生産販売されたほど。
このとき再現制作された作品は、2003年のワタリウム美術館「ロトチェンコのプロダクト・デザイン展」、2009年の埼玉県立近代美術館「ロシアの夢 1917-1937」展でも公開されました。
古書店で購入した「労働者クラブのチェステーブル」のペーパーモデル。(オランダの出版社UITGEVERIJ THOTHから1989年に出版)カラーコピーして作ってみようと思いつつ、未だに制作していませんでした。
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