建築家の今和次郎氏は民家研究でも有名ですが、その時代に生きる人々の暮らしを調査研究する「考現学」の提唱者としても有名で、今回の展覧会でも多くの研究データが展示されていました。
現在でこそデザインワークにおけるリサーチの重要性は常識ですが、大正末期から昭和初期ににこれだけの調査を行なっていることの凄さに加え、そのまとめ方などは手描きながらグラフィックデザイン的なスケッチで秀逸です。
情報が溢れている現代社会においては、その情報をどのように整理し発信していくのかということがとても重要で、その領域はグラフィックデザインの領域とも密接につながっていますから、デザイン学習にも取込んでいくべきなのでしょうね。建築系の展覧会ですがグラフィックデザインを学習している学生さんにもぜひ見てほしい展覧会でした。
展覧会は3/25までですが、公式サイトに動画で展覧会や作品の様子が紹介されているほか、青森県立美術館が別映像をYOUTUBEにアップしています。
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