知人の左官屋さんに勧められて気になっていた、常滑の「INAXライブミュージアム」に行って来ました。
トイレ設備で有名な株式会社INAX(現在はLIXILのブランド名)が伊奈製陶として1921年(大正10年)に土管やタイル等の製造会社として創業をはじめた場所に建てられた体験・体感型のミュージアムで、1997年に建設の「世界のタイル博物館」などの既存した企業博物館に新しい施設を加えて、2006年にINAXライブミュージアムとして開館し、現在も新施設を建設中のミュージアムパークです。
行きづらい場所でしたが、タイルや土についてこれまでにない側面からの展示が多くとても楽しめました。
世界のタイル博物館の常設1
粘土でできた円錐状のクレイペグを彩色、焼成し土壁に積み上げたタイル装飾の原点(左)や、エジプトで発見された世界最古の施釉タイルの再現壁(中央)、イスラームのドーム天井の幾何学模様の再現(右)など、制作過程などの映像とともにタイル装飾の歴史的空間を再現した展示はとても美しく神秘的です。
世界のタイル博物館の常設2
英国タイルのコーナーではタイルの裏面も展示。
剥がれ防止のための凹凸ですがただ単に剥がれ防止機能以上に幾何学的なデザインが施されとても面白いです。
窯のある広場・資料館
主に土管を焼いていた窯は産業遺産として国の登録有形文化財に登録されています。内部が休憩所となっていてゆっくり空間を楽しめます。
土・どろんこ館
住宅の素材でありやきものやタイルの原料となる土に実際に触れ、体感できる資料館。
軒下に下がるオブジェがカワイイ。
中ではちょうど光る泥団子作りのワークショップを行なっていました。
知人の左官屋さんからは泥団子の泥をいただいてあるので、早く作ってみたいです。
敷地内のいたるところにあるサインボードも彫り込んで色粘土を入れた象眼タイルでできていました。
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