先日、名古屋からのJRの車窓からあるはずのない建物が目に入り幻かと思ってしまいました。
その建物はEXPO'70(大阪万博)の「オーストラリア館」。
プレシオサウルスのような細長い首を持つ建物で、好きなパビリオンのひとつ。
たまたま四日市周辺の工業地帯の風景に見とれたまま車窓を眺めていたので目に飛び込んできましたが、その特徴的な造形を見た本当に何が起きたのか?と半パニック状態でした。
すぐにネットで調べたところ、万博終了後すぐにシドニー港と姉妹港である四日市港のある四日市市に無料で贈呈され移設、オーストラリア記念館としてイベントホールなどに利用されているのだそうです。
大阪万博の跡地である万博公園の公式サイト内「当時の展示館のご紹介」でも紹介されている人気パビリオンですが、そのサイトにも移設の情報は載っていなかったのでまったく知りませんでした。
さて、この建物。
造形の特徴である細長い首部分は、ほとんどがその下に広がる円形の展示空間の屋根を支える構造部分で、スカイフックと呼ばれるワイヤーネットで260tの屋根を吊っています。
こうした構造的な造形物はやはり美しいですよね。
今回は車窓からの一瞬の遭遇でしたが、現地に行ってじっくり見てみたいと思いました。
手前の競輪場が邪魔しているので円形展示場が見えませんが、40mの高さのあるアームは存在感があります。
すぐ隣接した敷地には1997年に建てられた四日市ドームが輝いていましたが、こちらは何の感動もなかったですね。
手元のEXPO'70の資料の写真。この美しいフォルムが現存するのですから間近に見たいです。
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