享年90歳。
サンフランシスコに生まれ、シカゴのニュー・バウハウス(モホイ=ナジ・ラースローが開校)でデザインや写真教育を受け、日本をはじめアメリカ、カナダの主要美術館が多くのパブリックコレクションを持つ写真家です。
写真家としての活動の契機となった「桂離宮」の他、「シカゴ、シカゴ」、「伊勢神宮」、近年はノーファインダーで渋谷を撮影した「シブヤ、シブヤ」など建築物や街並の写真で有名ですが、モノクロで自然の花の造形的な美しさを表現した「HANA」は、同じくニュー・バウハウス出身のアメリカの現代写真家ハリー・キャラハン(Harry Callahan)が「ドイツ的にして日本的」と評したというように、硬質さと繊細さを持つ表現で、ロバート・メイプルソープ(Robert Mapplethorpe)の撮る官能的な花とは異なった花の写真家としても有名でした。
久しぶりに書棚から「HANA」を持ち出してゆっくり観賞しました。
ご冥福をお祈りいたします。
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