目黒区美術館で開催中の「DOMA秋岡芳夫展-モノへの思想と関係のデザイン」に行って来ました。
相変わらずの会期終了間近の滑り込みで、せっかくレビューを読んでいただいても展覧会に間に合わないかも知れず、本当に申し訳ないです。
2011年もあと10日となり、そろそろ今年の展覧会を振り返る時期ですが、年末に終わってしまう展覧会にあといくつ行けるかスケジュールと格闘です。
さて、この展覧会の秋岡芳夫氏。
学研の「科学」と「学習」の教材制作にも参加したプロダクトデザイナーという認識でしたが、その活動の幅の広さと探求心の深さ、物を創ることへの拘りが凄まじく、特に初期の童画をはじめとする子どものための制作の数々は、その後のプロダクトデザイナーとしての秋岡氏の拘りとなったことが良くうかがえるものでした。
カメラやカメラ関連の機器のデザインも多く、カメラのロゴの刻印の美しさにも言及していて、ミノルタ(現コニカミノルタ)のロゴがソール・バスになる前のデザインは秋岡氏が手掛けていたということも始めて知り、手掛けたデザイン分野の広さに驚きました。
会場では、後年のライフワークとなった竹とんぼ約3000本が来場者を迎えてくれます。
デザインが手を動かし考察することだということを思い出させてくれる展覧会です。
1980年頃から毎日のように創り始めた竹とんぼは様々な試行錯誤がされ、すべてが異なるもの。このこだわりを綴った本が復刊されています。
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