2011年12月20日火曜日

授業でブックデザイン

デザイン学校の12月の授業も終わりました。
後期は大きな課題として本の仕組みを理解するために「上製本」の造本を実習で行いましたが、最終的な調整を終えて作品が提出されました。

造本を通して本の仕組みを知ることが第一の目的ですが、ページもののデザインを手掛けることも大切。

あらかじめ用意した「まざあぐうす」と「イソップ物語」のいずれかから何編かを選び、物語からイメージした図像とともにデザイン制作します。

PCでの制作が多い中、手作業での過程に四苦八苦して、中には途中行程をやり直す学生さんもいましたが、表紙貼りが終わると一気に「本」の形が見えてくるので、喜びもひとしおです。

最後まで気を抜かずに制作した、素晴らしい本たちが揃いました。
自分たちにとっては1冊1冊がとても貴重な本。
この実習を通して紙の本の魅力を再認識したことと思います。

出力が終わったらここからは手作業。
糸でかがるための穴をカナノコで引きます。


穴を手がかりに麻糸でかがります。
たるみがないように注意して折丁を揃えていきます。



表紙貼りを終え、カバーを付けた本が完成。
本のサイズや紙選びなど制作者のこだわりが随所にあります。

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