かなり急いで見たつもりですが、見きれませんね。
前回は日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)会場の映像作品を紹介しましたが、横浜美術館にもおすすめの映像作品があります。
田名網敬一
「Sweet Friday」3分
「CRAYON ANGEL」3分
(横浜美術館会場)
サイケデリックイラストレーションの巨匠であり、実験映画&アニメーション界の鬼才でもある田名網敬一氏の1975年制作の16mmによるアニメーション作品。
色彩とデフォルメされた図像の強さだけでなく、映像としてのスピード感も現代の感覚というのが驚き。
2010年にDVD作品集としてフランスで出版された「A PORTRAIT OF KEIICHI TANAAMI 14FILMS 1975-2009」の日本国内版「田名網敬一の肖像 A PORTRAIT OF KEIICHI TANAAMI」にも「Sweet Friday」収録されているようで、このDVDからの抜粋映像がYouTubeにアップされています。(冒頭の作品)
もう一つはヨコトリのポスターやフライヤーなどの広告に使われている作品。
ミルチャ・カントル(Mircea CANTOR)
「Tracking Happiness(幸せを追い求めて)」
(横浜美術館会場)
2011年のマルセルデュシャン賞にもノミネートされたルーマニア出身のミルチャ・カントルはドローイング、アニメーション、彫刻、ペインティング、ビデオアートなど様々なメディアで創作を続けています。
今回のヨコトリでは2009年にスイスのチューリッヒ美術館(クンストハウス:Kunsthaus Zürich)で開かれた個展で話題となったビデオ作品で、白い衣装を身にまとった女性たちが白い砂の上を歩き続け、その足跡をほうきで延々と消し続ける映像は、静かな空間の中の緊張感がとても印象的な作品です。
2009年の個展のプレスプレビュー&オープニングレセプションの映像がYouTubeにアップされています。
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