2011年10月18日火曜日

ヨコトリレビュー/その2

ヨコハマトリエンナーレ2011はメイン会場が日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)横浜美術館ヨコハマ創造都市センターの3会場で行われていますが、今回、1日で鑑賞できたのは日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)会場と横浜美術館会場の2会場のみ。
かなり急いで見たつもりですが、見きれませんね。

前回は日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)会場の映像作品を紹介しましたが、横浜美術館にもおすすめの映像作品があります。

田名網敬一 
「Sweet Friday」3分
「CRAYON ANGEL」3分
(横浜美術館会場)

サイケデリックイラストレーションの巨匠であり、実験映画&アニメーション界の鬼才でもある田名網敬一氏の1975年制作の16mmによるアニメーション作品。
色彩とデフォルメされた図像の強さだけでなく、映像としてのスピード感も現代の感覚というのが驚き。

2010年にDVD作品集としてフランスで出版された「A PORTRAIT OF KEIICHI TANAAMI 14FILMS 1975-2009」の日本国内版「田名網敬一の肖像 A PORTRAIT OF KEIICHI TANAAMI」にも「Sweet Friday」収録されているようで、このDVDからの抜粋映像がYouTubeにアップされています。(冒頭の作品)







もう一つはヨコトリのポスターやフライヤーなどの広告に使われている作品。

ミルチャ・カントル(Mircea CANTOR)
「Tracking Happiness(幸せを追い求めて)」
(横浜美術館会場)

2011年のマルセルデュシャン賞にもノミネートされたルーマニア出身のミルチャ・カントルはドローイング、アニメーション、彫刻、ペインティング、ビデオアートなど様々なメディアで創作を続けています。

今回のヨコトリでは2009年にスイスのチューリッヒ美術館(クンストハウス:Kunsthaus Zürich)で開かれた個展で話題となったビデオ作品で、白い衣装を身にまとった女性たちが白い砂の上を歩き続け、その足跡をほうきで延々と消し続ける映像は、静かな空間の中の緊張感がとても印象的な作品です。

2009年の個展のプレスプレビュー&オープニングレセプションの映像がYouTubeにアップされています。


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