一見、古いガラス瓶のような物体。
手に取ってみると何かのかぶせ蓋のような形態で、いくら見ても何のためのものなのか分りませんでした。
お店の人に聞くとそれは「硝子碍子(がらすがいし)」というもので、電線と鉄塔などを絶縁するための器具で、飾り物としてアンティークショップなどで人気のアイテムだそうです。
今では電柱の碍子はほとんど磁器や強化樹脂になっているようですが、ガラス製のものがあって、立派なコレクションアイテムとして確立しているとは。
何やら欧米では古くて使われなくなった電柱を探して上に付いている硝子碍子を取って来るハンターもいるそうで、漫画にもなっているのを見せてもらいました。
アメリカではグラスインスレーター(Glass Insulators)と呼ばれ、そのマーケットはものすごく活気があって、碍子の種類の豊富さだけでなく、ディスプレイ用具から専門書まで扱った通販サイトが多くあり、各地にコレクターのローカルクラブまであるそうです。
奥が深いですね。
手に乗せた時の重さやコロンとした外観、光を通す硝子の色など物体としての魅力は確かにありますが、こんなものにまで手を出したらとんでもない事になりそうなので、見るだけで押さえました。
この雑貨カフェ。
コンセプトや支持層があまりに不思議だったので、見せてもらった漫画から調べてみたところ、この漫画の作者である鳩山郁子氏(ガロ系)の世界観からどうやらファンが広がっていると推測。
この人ただものではないみたいです。
青林工藝社から出版されている漫画「ミカセ」に「Insulator tree story」が掲載されています。
うわあ
返信削除すごい気になります。ガラス。
今度友人と行ってみようと約束しました。
その彼女は理系です。
硝子碍子にやられますよ。きっと。
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