「パウル・クレー おわらないアトリエ」の観覧券には常設展の観覧券も付いて来ますが、近代日本の作品が多いので、好きでない人はなかなか常設まで観ないことも多い様です。
以前の常設展示は本当に「近代のみ」でしたが、最近は随分変わってきて「特集」コーナーなど近現代に広げて頑張っていますので、すっ飛ばしながらでもぜひ観る価値ありです。
コースはエレベーターで4Fまで上がって階段で降りて来るのが一般的。
4Fには近美所蔵(寄贈)のパウル・クレーの作品が9点ありました。
今回の企画展と合わせてぜひ見ておきたいです。
3Fの版画コーナーではヨハネス・イッテンの版画作品が展示、隣の写真コーナーでは石元泰博のモノクローム写真「桂」が展示。
どちらもバウハウスやニューバウハウスなどの関係作家の作品です。
2Fのギャラリー4では「路上 On the Road」を開催。
目玉はエド・ルシェーの写真作品「サンセット・ストリップ沿いのすべての建物」ですが、個人的には奈良原一高の「ブロードウェイ」がおすすめ。
写真集で知っていた印象とはまったく異なる階調で新鮮でした。
奈良原一高作品は3Fでも特集として「王国」のマスタープリントが展示されています。
企画展示室の展覧会に比べると「特集」や「ギャラリー4」の展示は作品数が少ない分、シリーズ作品としてのテーマ性が見えやすくとても理解しやすいのが魅力です。
企画展鑑賞に付いてくる常設展チケットは当日のみの有効ですが、ぐるっとパスで観覧できますので、クレー展で常設を観なかった学生さんはぜひ足を運んでください。
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