なんとかの日というのは大体が「はじめて〜」というのが多いのですが、もうひとつが名前などの「語呂合わせ」。
江戸切子の日は何で7月5日なのかというと、切子の典型的な模様のひとつである「魚子(ななこ)」模様にちなんだもののようです。
この魚子模様は小さな突起がたくさん並んでいる模様のことで、金工や織物などではそのまま魚の卵を表しますが、切子では魚の鱗を表すのだそうで、直線的なカットの集積で現れる細かい柄がとても美しいものです。
江戸切子の代表的な模様は他にも「籠目(かごめ)」、「菊繋ぎ」、「蒲鉾」、「矢来(やらい)」などなど、どれも風情のある呼び名。
欧米のカットグラスにも見られる魚子模様はストロベリーダイヤモンドといいますが、同じ自然の模様を言い表している名前でも「ななこ」の方が響きがいいなぁと改めて感心しました。
赤い切子の×模様が「矢来」。
青い切子はカットが鋭角でなく丸い「蒲鉾」。
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