2011年6月27日月曜日

ZOO!

すっきりしない空模様でしたが多摩動物公園に行きました。
天候のおかげかそれほどの混雑もなく快適。

目当てはオランウータンスカイウォーク

2005年にできたこのスカイウォークは、樹上性のオランウータンの習性を生かした施設で、地上から高さ10メートル強の9本のタワーをロープでつなぎ、ロープをつたってオランたちが移動できる施設で、総延長150mと世界最大級です。

スミソニアンのオーライン、旭山動物園、いしかわ動物園のタワーなど、これまでにもオランのためのタワー施設はありましたが、多摩動物公園の施設は規模の 大きさだけでなく、移動した飛び地に雑草地面の生い茂った地面と高い木が生えていて、より自然に近いオランの性質を観察できることが特徴で、NPO法人市民ZOOネットワークの「2005年 エンリッチメント大賞 飼育施設部門大賞」を受賞しています。

NPO法人市民ZOOネットワークは動物園や水族館などの飼育環境における環境(environmental)を充実(enrich)させる取り組みを市 民の側から支援することや、社会全体の意識を高めることなどを目的とした団体で、その取り組みのひとつがこのエンリッチメント大賞です。

この多摩動物公園の事例は、その後開発によって分断されたボルネオ島の森林をオランたちが行き来するための吊り橋の建設に生かされたそうで、実際にオラン達の様子を見ていると、動物園での飼育環境技術の開発が野生動物保全活動へ応用されたというのも納得です。


森へ渡ったオランの母子














多摩動物公園のスカイウォークは雨天は中止で、寒い時期も行われないため、今までなかなか見るチャンスがありませんでしたが、長年の念願が叶って満足です。

アジア園の奥にあるオランウータン舎の特設タワーを登り、森へ向うオランウータンたち。
タワーへの扉は11:30に開けられますが、その後はまったくオラン達の気分次第。
移動先の森には特に食べ物などの人工的な誘導物はないのですが、高いロープや樹々のある森が気持ちいいのでしょうね。
帰る時間も気分次第だそうです。

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