はっとりこうへいさんは、木彫を中心に制作活動を続けていらっしゃいますが、ここ最近の作品で特にユニークな点は日本の伝統工芸技法に近い技法を作品制作の中で自然に生み出したことにあります。
木彫とはその字のごとく、木を彫ることで造形していくものですが、はっとりこうへいさんの作品は木だけでなく塗料を彫る域にまで達し、表現が彫刻作品の肌感になっているように感じます。
この表現に近い技法は漆工芸の世界では「堆朱(ついしゅ)」といって、色の違う漆を幾重にも塗り重ね、その積層を削り出して断面の色の変化を楽しむもので、器や箸など様々な工芸品の中で見られますが、あくまで工芸品の装飾である印象を受けることがまったく別物であると思います。
はっとりこうへいさんの個展は神保町の「gallery福果」で10/16(土)まで開催中。
http://www18.ocn.ne.jp/~fukka/
12月には京橋での個展も開催される予定です。
これまでの作品や展覧会情報はサイトで公開されています。
http://hattlis.nomaki.jp/
http://www18.ocn.ne.jp/~fukka/
12月には京橋での個展も開催される予定です。
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