世田谷美術館で開催中の「エリック・カール展 The Art of Eric Carle」に行ってきました。(7/2まで)
あまりに有名な絵本「はらぺこあおむし」の作者であるエリック・カールですが、その作品のほとんどがグラシン紙という薄手の紙に着色を施した色紙を切って貼るコラージュでできていて、そのコラージュの魅力は何と言っても素材感。
貼った紙の材質感や貼った時のしわ感といったものなのですが、絵本は印刷物なので紙の質感や表面の凹凸もなくなってしまい、せっかくのコラージュによる表情が半減されてしまいます。
絵本としては印刷物で十分楽しめるのですが、細部まで確認できる原画展はとても貴重。
原画自体は大きくないので、混雑してしまうとなかなか近くでは見られないのでしょうが、平日でしたので家族連れも少なくじっくり鑑賞できました。
ミッフィーなどの絵本展では、原画以外に作品に絡んだイベントや仕掛けがあって子ども達が楽しめるコーナーが作られていたりしますが、この展覧会はじっくり作品を鑑賞することがコンセプトなのか、展示はかなり地味です。
そこがまた良いのですが。
以前のブログでも紹介しましたが、エリック・カールが制作した華やかな色紙を印刷して閉じた「Eric Carle/You Can Make a Collage」というコラージュのための素材本が出版されていておすすめ。
とても綺麗な本で見ているだけで楽しくなります。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。