東京都美術館で開催中の「ブリューゲル『バベルの塔』展」を見てきました。(7/2まで)
ブリューゲルは「バベルの塔」を3点描いたとされていますが、現存するのは2点。
ウィーン美術史美術館が所蔵する全体に色調が明るいものと、ボイマンス美術館所蔵の暗い色調のもの。
今回来日したのはボイマンス美術館所蔵のいわゆる「小バベル」と呼ばれる作品で、小さいながらブリューゲルの最高傑作とも言われる名画です。
ブリューゲル自体はあまり日本で一般受けしないだろうし、と油断していましたが、会場は大混雑。他の作品も小さく間近で見たいので順に並んでみるしかなく、けっこうな時間がかかりました。
この展覧会。
3DCGで細部を詳細に再現した映像や、肉筆によるディテールと高精細印刷で縦横3倍にプリントした複製が展示されていて、名画のオリジナルを生で鑑賞するだけでなく、分析、解説にとても力を入れている点がこれまでの展覧会とは大きく進化していました。