2016年8月16日火曜日

テキスタイルの技術革新。

7月で終わってしまいましたが、Bunkamuraザ・ミュージアムで開催された「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」は地味に良い展覧会でした。



更紗は木綿の生地に模様を染めた製品のことを呼び、アジアからヨーロッパに渡って発展したものを西洋更紗と呼びます。

トワル・ド・ジュイは18世紀にフランスのヴェルサイユ近郊のジュイ=アン=ジョザス村の工場で作られた伝統的な布製品を指し、そのプリント技術は後のテキスタイルデザインに影響を与えました。

テキスタイルのデザインは繰り返しのパターンで作られますが、会場にはテキスタイル製品だけでなく、原画や木版や銅板の原版も展示されていて、大きな布地に正確に美しくプリントする当時の職人技術の高さを容易に想像することができました。

近代デザイン史では、ウィリアム・モリスのテキスタイルが注目されますが、突然出来上がったわけではなく、ジュイの技術があってこそのものなのかもしれません。

Bunkamuraザ・ミュージアムでは、8/9から「ビアトリクス・ポター生誕150周年
ピーターラビット展」が開催中です。こちらは混みあいそうですね。



0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。