2016年6月12日日曜日

よくこんなモノが。

先日、デザイン学校の近代デザイン史の授業で、映画「メトロポリス」を紹介しました。
1927年に公開されたドイツ映画で、後の映画や文化に影響を与えた映画史上もっとも有名な映画のひとつ。

このメトロポリスはどうやら日本では1929年に初公開されたようなのですが、その後のまだ戦前に再公開された時のチラシというものに、ついこの間出会ってしまいました。

クロームイエロー、マゼンタ、ディープブルー、ブラックの特色4色刷。
中央のメインビジュアルにはマリアのヒューマノイドが配置され、地下の労働者たちが操作する工場の機器をイメージしたと思われる複数の同心円と、地上の資産階級の都市をイメージしたと思われる直線的なモチーフが交差するフラットデザインで、映画のモチーフを並べただけのデザインではなく、オリジナルの造形で作品のイメージを表現した見事なデザイン。
特色4色もなかなか冴えています。

危なくクレジットカードで買ってしまいそうになりましたが、気を落ち着けて鑑賞のみにしておきました。
古物との出会いは危険極まりないものです。

なんとこのチラシ。
映画のチラシをコレクションしている方がサイトで紹介していました。
こちらのサイトでその他のチラシもたくさん見られます。

チラシは画像が貼れないので、映画のDVD発売上映会の宣伝動画(2009年)を貼りました。(こちらは1984年のジョルジオ・モロダー版)

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