クマゼミの展翅展足をするために急遽取り出した展翅(足)板。
翅を整えるための展翅板は蝶などの大きさによって幅が様々。
いつのまにかものすごい数になっています。
この展翅作業。
日帰り採集であれば自宅でゆっくりできるのですが、泊りがけの採集では昆虫が乾燥硬化してしまい軟化しなければならず、最終地で展翅できるとベスト。
ただし展翅中の展翅板は、破損しやすい昆虫が留められている上、針がたくさん刺さっているので、持ち運び注意。
そこで登場するのが複数の展翅板を展翅したまま固定して持ち運べる専用の木箱。
これらの採集用具は志賀昆虫普及社の創業者である志賀夘助氏(故人)が考案したもので、ほかにも採集用の捕虫網はじめなくてはならない用具のほとんどが志賀製。
志賀昆虫(志賀夘助氏)は虫屋(虫好きの人)には神聖視された存在で、学術研究の現場でも使われているようです。
出先で展翅することがなくなってしまいましたが、展翅中の昆虫保存にもとても適していてまだまだ活躍中。
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