今回、なんと展覧会告知のチラシがどうしても手に入りませんでした。 |
アジア圏初の大規模回顧展である東京展ですが、何よりも注目はパノラマ・フォーマットのシリーズで30年あまり取り続けている「カオス」のプリント。
パノラマというのは極端に長い比率の写真で、コンパクトカメラでも普通の写真の上下をカットして長くした「パノラマ撮影モード」というのが一時期あって(今でもあるのかな)流行りましたが、それとは別にレンズが回転して人が首を左右に降るようにパノラマを捉えるカメラというのも存在して、こちらはとても高価ですが機構的にもとても魅力的なカメラ。
今回の展覧会で展示されている作品群。
当然ながらレンズが回転する方式のパノラマカメラで撮影されたのだろうと思っていたのですが、どうやらパノラマ作品の初期の頃は普通のワイド写真を長くトリミングしていたのだそうで、つまりはコンパクトカメラのパノラマ方式とほぼ同じ。
とてもそのようには見えないクオリティで構成力の凄さは衝撃的でした。
今ではライカがクーデルカ氏のために特別に制作したデジタルパノラマカメラを使用しているようですが、見慣れた比率の写真ではないという以上に被写体が迫り来る迫力を感じ、構図の力を感じた展覧会でした。
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