年に一度のデザイン業界の最大イベントTOKYO DESIGNERS WEEK(TDW)が今年も神宮外苑で開催されています。
2013年はASIAのデザインに注目したコンセプトなため、出展企業や学校などもアジアの各国から出展され来場者も例年以上に多国籍。
デザインには言葉の壁はないと改めて実感しました。
先日デザイン高等学校の学生引率で訪れた際は雨模様だったため、晴天狙いで再チャレンジ。
デザイン学校の出展は野外展示場と室内の2作品。
施工日が台風の影響もあって難航した野外展示でしたが、耐水性のユポ紙を使うなど天候にも配慮した作品は大きなダメージもなく晴天となれば鮮やかな色彩を放っていました。
野外作品は一面の壁に2色で彩色された風車が埋め尽くされ、風の力でグリーンカーテンが生まれるというコンセプト。
風車はイエローとシアン(水色)のストライプ。
そのままでは細かいストライプにより近景では2色ですが遠景では2色が混色される併置加法混色。
そして風が吹いて風車が回ると、近景でも2色が混色されて感じる継時加法混色。
色彩学の理論にも基づいたちょっと深い表現の作品です。
室内作品はWeb技術を用いたインタラクティブアート。
デザインの基本である形態と色彩を選びながらその場で作品を創りだしていくシステムを展示しました。
どちらも写真ではその良さが伝わりにくいものですからぜひ会場で体験して欲しい作品です。
TDWの良さは個人作品の展示会だけでは終わらないところだと思っていましたが、今年は個人作品が多かったですね。
デザイン見本市でいいのであればTDWの存在意義が弱まってしまうので、強気のデザイン提案が行なえる場所としてこれからも発展していって欲しいと思います。
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