デザイン学校のグラフィックデザイン専攻では毎年恒例の「印刷博物館」見学会を行いました。
飯田橋の凸版印刷株式会社が運営している印刷の歴史や知識を学べる博物館。グラフィックデザインの学習を始めたばかりの1年生には、ここで見るほとんどが知らない事ばかり。事前に教室で印刷の講義をしていますが、実際に展示物を見ながら解説すると理解度はまったく違います。
展覧会や博物館では他の鑑賞者がいることが多いので、なかなか解説も難しいのですが、印刷博物館は比較的空いている時間帯に見学しているので、しっかり解説できて大助かりです。
今年の学生さんの一番の食いつきどころは、浮世絵に代表される木版多色刷り。
行程を理解しやすくするため、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏(富嶽三十六景)」の複製が一版ごとに展示されているのですが、その版の多さ(8版)に驚き、また削り師の紹介映像では刀で削られる細かさに興奮気味でした。
目玉の「印刷の家」の解説と活版印刷の刷り体験もさせていただき、充実の見学会でした。
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