上野の国立西洋美術館で開催されている「手の痕跡ー国立西洋美術館所蔵作品を中心としたロダンとブールデルの彫刻と素描」を見てきました。(1/27まで)
国立西洋美術館の所蔵品の中でも数が揃っている2人の彫刻家の展覧会で、これまでの常設展でも一部が展示されてきましたが、一堂に展示されるのははじめてです。
所蔵作品が中心ということで企画展としては異例の撮影可能な展覧会。
外にある地獄の門のマケット(試作模型)は石膏に薄いレンガ色で彩色されていて、ブロンズ以上にディテールがわかりやすいものでした。 |
彫刻作品は空間で善し悪しがとても変わってしまいますが、スポット照明で影がキツいのがやや気になった以外は、広過ぎず無理な壁仕切りも少ないため見やすかったです。
特にこれまで見た記憶がなかったロダンの素描は、人物の顔の表情などの骨格や筋肉の量感の表現がまるで立体の彫刻のようで、とても納得の行くものでした。
ロダンやブールデルの彫刻がすべて企画展示に移動になっているため、彫刻のない常設展示の本館吹き抜け展示室も新鮮。国立西洋美術館の企画展は毎回ボリュームがあり、なかなか同時に常設展をゆっくり見られないのですが、今回は企画展が広くないぶん常設も建物もゆっくり見られてオススメです。
いつもは彫刻で埋まる空間がとてもすっきりしていました。 |
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