箱根芦ノ湖畔の
ザ・プリンス箱根。
何で「
ザ」なのかと思って調べてみると数あるプリンスホテルグループの中でもランク分けされていてその最高のものだとか。びっくり。
確かに1978年に作られたホテルでその後リノベーションされているとは言え、寂れた感じもなく、むしろ重厚さを感じるほど。全盛期の西武グループの力なのでしょうね。
円筒形の本館にそれぞれある2つのレストランもリノベーションの対象だったようですが、壁面タイルや照明は当時のものだとか。
それぞれのレストランで
馬のランタン形シェードと
人面のランプシェード。
高い天井にあるので良くわかりませんが、中央アジアなどで多く見られるなめし革のような質感です。
曲線を描きながら細長く広がる不思議な空間ですが、高い天井に続く独特のデザインの照明が空間の良いアクセントになっています。
帰ってきてから調べたところ、2008年に
Panasonic汐留ミュージアムで「
村野藤吾 建築とインテリア」という展覧会を開催していて、その際にこの照明は展示されていたようです。せっかく近くで見られた機会でしたが、開催自体をまったく知らなかったので残念です。やはり普段からアンテナ張らないとダメですね。
壁面上部のテラス風になっている青いタイル部分は、ひとつ上の階の廊下から見下ろす窓になっていてバラの模様が描かれていました。
こうした細かい部分の意匠も含めて建築なのだという意識がそこここに感じられる素敵な空間でした。
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