古い道具とデザイン
写真撮影の道具を整理していたら、古いゼラチンフィルターが出てきました。
フィルムで撮影する場合に、光源の色による影響(色カブリ)を補正するためのもので、様々な色と濃淡のバリエーションがありますが、デジタル撮影ではホワイトバランスで調整してしまうのため、使うことがめっきり減ってしまったものです。
このゼラチンフィルターは、光源の色補正だけでなくフィルムの品質補正でも必要な時代があって、80年代から90年代にかけて製造ロットごとに色彩再現にムラのあったKodakのポジフィルムには、フィルムのパッケージ内にたまに補正フィルターの番号が書かれていて、そのフィルターを使わないと正確な色再現ができないということがありました。
その後フィルムをFujifilmに替えてしまったので、いつまでKodakのフィルムに補正が必要だったのかわかりませんが、学生時代は補正しなければならないフィルムを使っていることがなんだかプロっぽくて嬉しかったものです。
パッケージは圧倒的にKodakの勝ちですが、パッケージだけでフィルターの色がある程度分類できるFujiの方が機能的ではあります。
さすがに古いフィルターは品質の変化の心配があって使えませんが、捨てるのはもったいないくらいカッコいいデザインなので、まだまだ取っておこうかと悩んでいます。
左がより古いパッケージだと思います。黄色といえばKodakというくらいインパクトのある定番カラー。
こちらはFujiのフィルター。
分類をしたいのはわかりますが、デザインがどうもいけません。
厳重な包装も魅力のひとつ。ひとつのパッケージに1枚のフィルターが入っています。遮光の劣化を防ぐためでしょうか、銀紙にしっかり包まれています。
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