2012年3月14日水曜日

スギとヒノキ

新宿のリビングセンターOZONで「日本の木と共に暮らす。」と「高知の森からの贈り物 TOSAZAI展」の展覧会が行なわれていました。(3F.OZONプラザ/1F.アトリウム)
たまたま通りかかったのですが木の香りに誘われて立ち寄ってみました。


「日本の木〜」では日本の建材として主流となる「スギ」と「ヒノキ」の産地による特徴が展示されていて、その木肌の違いはまったく異なる木材のようで、これまでのスギ材のイメージが一気に覆されるほどの驚き。

「スギ/ヒノキ」と言えば花粉症で悪者扱いされていますが、スギは組織粗く空気を多く含んでいるため、温度の変化や湿度の変化に強く日本の気候に適した建材で、一方のヒノキもある程度の堅さがあるのに加工しやすく狂いにくく、高耐朽性で長年強度が落ちないという世界最良の針葉樹材という優れものなのだそうですが、こうした情報は素材を目の前にするととても感心させられてしまいますね。

「TOSAZAI」の方は、日本一の森林率の高知県土佐から「土佐スギ」と「土佐ヒノキ」をメインにした土佐産業を紹介する展示。
建材としてはもちろん、杉の間伐材を使った商品として話題となった「-モナッカ monacca-木のバック」なども並んでいて、木材の可能性にやはり感心。

「土佐スギ」の話題と言えば、建築家の隈研吾氏の設計したスギの集成材による「梼原町総合庁舎」や、刎橋(はねばし)構造の「梼原・木橋ミュージアム」も会場には写真パネルでの紹介がありましたが、ぜひ一度実物を見てみたい建築物ですね。

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