2012年2月13日月曜日

邸宅の美術館

原美術館で開催中の「ジャン=ミシェル オトニエル  マイウェイ(JEAN-MICHEL OTHONIEL. MY WAY)」展に行ってきました。(3/11まで)

ガラスをメインの素材にした作品で人気の作家で、パリのポンピドゥーセンターで2011年春に開催され20万人の入館者を動員した展覧会の巡回展で原美術館の空間で再構成されています。

オトニエル氏は初期には硫黄や蜜蝋を使った作品を多く制作していますが、その後の思考錯誤の後、近年はガラスを使った作品作りに力を入れている作家で、ガラスビーズのアクセサリーを巨大化したような造形物も多く、空間性の強い作品が特徴的です。

左が展覧会のフライヤー
右のモノクロの2点は原美術館メンバーシップのパンフレット。庭から見た建物外観写真と常設作品「ゼロの空間(ジャン=ピエール・レイノー:1981年)」

フライヤーにもある作品は水を張ったガラスの容器にガラスの小物が浮いているもので、フライヤーの写真では水に薄いブルーが着色されていますが、今回は無色透明な水。中のガラスがカラフルなので、透明バージョンの方がよりキレイな印象を受けましたが、実際に目の前の空間に広がっていると、また違った印象を受けるのかもしれません。

原美術館は実業家であった原邦造氏の私邸として、銀座和光(服部時計店)や横浜のホテルニューグランドで知られる渡辺仁氏の設計で1938年(昭和13年)に竣工されたもので、美術館といっても静かな住宅街の中にあり建築や空間も楽しめる施設です。

品川駅から徒歩では15分ほどかかるので、それほど人気のスポットではないはずなのですが、館内はけっこうな人でしたので、マスコミで紹介されたのでしょうか。

写真撮影ができるので、最近流行りのミラーレス一眼のカメラを持ったカメラ女子が多かったのも印象的でした。
(常設の作品は撮影不可。)

iPhone4Sで撮影しました。背の高い作品や天井からつり下げられた作品を「見上げ」で撮影する時は内側のカメラが屈まないで撮影できてとても便利でした。
可能性を感じますね。




こちらはコンデジで撮影した作品。
ホールドのし易さや光学ズーム、露出補正などの自由度がある分、精度は高いですが、良く撮れた写真だけを比べれば差が影響しないことも。

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