三菱一号館美術館で10/13から「トゥールーズ=ロートレック展」が開催されます。
三菱一号館美術館のオリジナルの建物は、1894(明治27)年に英国人建築家ジョサイア・コンドルが設計した、「クイーン・アン様式」を用いた洋風事務所建築でしたが、1968(昭和43)年に建物の老朽化のために解体され、2010年4月にコンドルの原設計に則って美術館として再建された建物です。
建物の復元には、当時の階段部の手すりをはじめとする石材などの保存されていた部材を一部建物内部に再利用するだけでなく、部材の製造方法や建築技術まで忠実に再現するなど、現在の技術に頼らない実験的な取り組みが行われたことでも話題となりました。
美術館として蘇るにあたっては、オリジナルの建物が建設された、19世紀末に制作されたグラフィック作品や工芸品の収集に力を入れ、中でもトゥールーズ=ロートレックが手元に保存し、死後譲り受けた「モーリス・ジョワイヤン コレクション(Maurice Joyant Collection)」については250点あまりの作品数を数える収蔵を誇ります。
美術館のグラフィックについても、服部一成氏のデザインしたレトロなロゴがいいですね。
公式サイトにロゴマークのデザインについて説明がありました。
グラフィックを学習している学生さんは必見の展覧会です。
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