デザイン学校で印刷博物館に行って来ました。
毎年1年生は印刷の学習の一環として引率していますが、毎年参加学生の興味のベクトルが違うので、その反応が結構楽しみでもあります。
今年はちょうど企画展「空海からのおくりもの 高野山の書庫の扉をひらく(7/18まで)」を開催中でしたので、授業時間だけでは物足りないくらいの充実度でした。
空海が真言密教の修行のために開いた高野山は密教美術の宝庫ですが、印刷博物館では特に「経典や教書」の印刷に関わる部分にスポットをあてた展示となっており、常設展ではなかなかイメージしづらい木版による活字(高野版木活字)などが展示されグラフィックデザインの学生にもぴったりの内容でした。
この時期には毎年恒例となった同館P&Pギャラリーの「グラフィックトライアル(8/7まで)」も、デザインの学習を始めたばかりの学生には難解な部分も多いのですが、プロのデザイナーが何度もテストを繰り返し確認しながらベストな表現を見いだしている様が実際に観て、自分たちの制作姿勢に少しでも参考にしてほしいと思います。
今回は「オフセットで木版画を印刷する」に挑戦した山本剛久氏の作品が一番楽しかったです。
グラフィックトライアルの制作詳細は過去のものも凸版印刷のグラフィックアーツセンターのサイトで確認できるのも嬉しいです。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。