渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「フェルメール<地理学者>とオランダ・フランドル絵画展」に行って来ました。<5/22(日)まで>
3/3からの開催なので会期の半ばくらいの時期ですが、開催まもなく震災で休館していたこともあり、まだ始まったばかりという感じ。
会場内は相変わらずの人混み。
絵に近づけないほどではありませんでしたが、平日の昼間にしては盛況です。
「Bunkamura ザ・ミュージアム」はやっぱり売り方が上手いと思いました。
展覧会のキャッチコピーは「東京初上陸。」。
広告ではそのコピーとタイトルの「フェルメール」の文字が目に入りますので、フェルメール好きの日本人にはまずしっかりアピール。
よく見ると「フェルメール<地理学者>」と「オランダ・フランドル絵画」ですから、フェルメールの作品は<地理学者>1点のみということが分ります。お得意の「一点豪華主義」です。
公式サイトでは展覧会概要の他、関連(?)のイベントが多いことにも驚きます。
「展覧会の公式テーマ曲」とか「オフィシャルサポーター」って何?とも思いますが、広く一般の人に訴えるBunkamura独特の「秘策」で、絵画鑑賞をアカデミックな部分だけでなく「話題の大衆カルチャー」としているところが他にない特色です。
今回の展覧会はオランダ・フランドル絵画のコレクションを多く持つ、ドイツ・フランクフルトの「シュテーデル美術館」のリニューアル工事に伴う大量貸し出しに乗った企画。
美術館のコレクションをまとまった数借りて企画する展覧会は良く見られますが、この展覧会の上手いところは「○○美術館のコレクション展」であることよりも、「フェルメール<地理学者>」が「東京初上陸」であり、その作品から「地理学者=大航海時代」というビジュアルイメージを作り、そのイメージで展覧会全体をプロモーションしたところです。
会場内には当時を思わせる古い「地球儀」や「航海図」なども展示され「大航海時代」の演出に一役買っていました。
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