前回の岡本太郎展とセットで近代美術館工芸館で開催中の「ガラス★高橋禎彦展」に行きました。
美術館の企画展に無料鑑賞券が付いてくるので「おまけ」みたいに感じるかも知れませんが、これだけを目的に行く価値のある見応え十分の展覧会です。
現代ガラス作家として国内外で高い評価のある高橋禎彦ですが、その作品の質感とフォルムは生物のような有機的な特質を持ちながらも、技術に裏付けされ計算され尽くした精緻さと緊張感を持ち、これまでのガラス工芸への認識を覆されます。
高橋禎彦の神奈川県津久井にある工房でスタッフをしていた知人のガラス作家から、事前に技法のレクチャー(?)を受けていたので細かいディテールまで楽しめました。
この展覧会が開催されている近代美術館工芸館の建物は「旧近衛師団司令部庁舎」で、尖塔アーチを含むゴシック様式の煉瓦造で1910年(明治43年)竣工の重要文化財です。
内部は展示会場としてリノベーションされていますのでオリジナルはほとんど残っていませんが、外観は特徴ある造形です。
建物の床下の通風孔の金枠のデザインは、帝国陸軍の施設であったことを感じさせる五芒星の意匠も見られました。
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