「小林礫斎 手のひらの中の美 ~技を極めた繊巧美術~」(たばこと塩の博物館~2/27(日)まで)に行って来ました。
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/tokubetu/1011_event/index.html
サイトやフライヤーなどでも「ミニチュア」ということばで説明されていますが、これはもうミニチュアの域を超えています。
いや、確かに実物の形を小型に再現した模型なのでミニチュアではあるのですが、小さいということが形態の甘さにつながっていないところがスゴイ。
本当に超芸術品です。
こういった異常な細かさの工芸品は中国も有名ですが、日本人も負けてないですね。
中国の大陸的なおおらかさに対して日本の島国的な精緻度というか、ウマい表現ができないのですが中国のすごさとは違ったすごさがありました。
それでもこうしたすごさは欧米のミニチュアとは確実に路線の異なるものとして「アジア的な」印象を強く感じました。
展示会場ではルーペの無料貸し出しが行われており、来館者のほとんどがルーペ片手に腰を折りながら展示作品にかぶりついている様は、美術工芸品の鑑賞とは思えない異質なものでした。
作品としては多く制作されている独楽(こま)が気に入っています。
圧倒的な手作業の極意を見せられたあと、自分でも手を動かしたくなるような、影響力のある展示でした。
フライヤーやサイトの広告文に「どうぞ、眼精疲労にご注意頂き、愛すべき精巧なミニチュアたちをご堪能下さい。」というコメントも面白いです。
希少な展覧会なので必見です。
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