スウェーデン家具ブランドに「innovator(イノベーター)」というブランドがあり、日本では「村田合同(株)」が代理店として販売していました。
このinnovatorの家具は、1971年に日本に上陸しましたが、シンプルなデザインで、その多くのプロダクトが世界各地の美術館等のパーマネントコレクションに選ばれています。
kitaCafeでも10年以上前からinnovatorのシンプルな白い飾り棚を使っていて、今回横に並べて置く低い棚をinnovatorでと思っていましたが、なんと村田合同が6月に倒産。
手に入れることが出来ませんでした。
このinnovatorというブランド。
家具は知らなくても、毎年発行されるカレンダーや手帳はファンが多く、そのロゴを知っている人も多いと思いますが、残念なことに、2011年のカレンダーは発売されないようです。
そんなことがあって、今回、いろいろなインテリアショップに足を運んだのですが、欲しいと思えるものになかなか出会えず、結局はIKEAに落ち着きました。
IKEAの進出は村田合同の倒産に影響を与えたはずですから皮肉な物です。
IKEAの家具。
素材的、デザイン的に十分に満足できるものではなかったのですが、自分で組み立ててみて、その組み立て方の部品のデザインに感心。
<側板と天板(底板)との接合部品> 天板(底板)にネジを固定。頭が出ている形状で、その頭に側板の穴を被せると、その穴の側面からネジの頭が確認でき、別のネジパーツを側面から差し込んでしっかりと固定。 シンプルで誰でも簡単にできるこの仕組みにまず感心(普通?)。
<背板がコンパクトに収納> 奥行き40cmほどの棚ですが、背板は60cmの幅があります。 そのままのパーツでは、背板だけが幅広で、パッケージが大きくなってしまう。 それを嫌った(のだと思いますが)デザインアイデアが、背板を半分に折る構造。 化粧合板の特性を生かし、化粧素材の薄い1枚だけが60cm幅で、3mmほどの背板は2ツ折りにできます。 そのため、棚板の奥行き幅を最大とでき、非常にシンプルで無駄のないパッケージが可能になります。 輸送する商品だからこそ、できるだけシンプルでコンパクトにまとめたこのデザインアイデアは流石。
他にも随所に機能や使用に関わるデザインが多く見受けられました。
コストパフォーマンスだけかと思っていましたが、なかなか侮れない面もあるIKEAでした。
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