2010年11月24日水曜日

慣れとデザイン

インテリアというものは不思議な物で、「良いデザイン」だけでは済まない難しい要素を持っているように感じます。

度々引越絡みのネタで恐縮ですが、新しい環境でのキッチンに「慣れない」もどかしさがあります。

以前のキッチンに比べ、現状のキッチンの設備・環境の方が数段進歩し、デザインも空間も良いはずで使い勝手もいいはずなのですが、同じ食事の準備に掛かる時間が全く違います。

その理由はひとつは「全ての動線が逆になった」こと。
もうひとつは「棚の配置が変わった」こと。

住空間自体が変わったので、キッチンという空間が変わり、空間や棚の配置が変わることは当たり前ですが、目の前に全て見えているにも関わらず、全ての動作に迷う状況は、体験するまでは想像さえしていなかったことで、使いやすいはずのキッチンが「使いづらく」感じてしまうことさえあるということには戸惑いを感じます。

もちろん「慣れ」てくれば解決してしまう事なのは承知していますが、「初めてでも何の違和感もなく、ストレスを感じずに環境に対応できる」インテリアの提案は「理想」だなと感じる今日この頃です。

これは、今迄も他人の家で「調理」をする機会があった時に感じていたことで、そこがデザインの差別化だということも理解していますが、デザインと機能をどこまで一致させるかという永遠のテーマであると思いました。

関係者の方々といろいろ議論してみたいテーマです。

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