2010年10月24日日曜日

自分と芸術と

21_21DESIGN SIGHTで開催中の「"これも自分と認めざるをえない"展」に行って来ました。(11/3(水祝)まで)
http://www.2121designsight.jp/program/id/

入場後すぐに「自分の身長、体重、の虹彩パターンの登録などパーソナルデータの登録があるところからこれまでの展覧会とは違うものを感じましたが、実際に会場に足を運んで「自分」を感じる展覧会なのだと意識させられました。

登録された「自分」が他の人達のデータと比べられ解析され、様々な美術作品として表現されることの体験は、ただ単に技術的なデータ解析の進歩ということ以上の衝撃がありました。

「自分」を認めるための作品としては、美術家の荒川修作が岐阜に設計したテーマパーク「養老天命反転地」がありますが、こちらは空間に置かれた「自分」を感じる物で、「"これも自分と認めざるをえない"展」とは180度の違いがあります。
http://www.yoro-park.com/j/rev/

美術作品がただ単に「鑑賞」するものから、「体験」する物へ変化している時代となってきました。
これはゲームなどの日常的な娯楽メディアにおいては随分前から起きている現象ですが、芸術の世界に於いても確実にこの現象が日常になって来ています。

この辺りの現象をどのよう吸収できるかが、これからのデザインの生き残りに係っているように思います。

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