我が家の裏には一橋大学があります。
(一橋大学の裏に我が家があるのか?)
国立という住宅街にあって、キャンバスは市民に開放されているので、晴れた日などは多くの市民の散歩コースになります。
この一橋大学の多くの建物になぞの怪物や動物が潜んでいることは有名で、
建物を設計した伊東忠太は築地本願寺など他の建物にも怪物を飾っていて、研究者の本も多く書かれています。
こうした動物の装飾には、幾何学的模様や植物を模した装飾とは違った印象を強く受けます。
建物が持つ象徴性に設計者の思いが強く現れているように感じます。
先日訪れた東京大学の安田講堂にも、一橋大学ほどではありませんが動物の装飾がありました。狐のレリーフです。
狐は「知恵」の象徴でもあるそうなので、大学にふさわしい図柄なのかも知れませんね。
建物自体の空間性やデザインを見て歩くのも楽しいですが、ごく一部に施された装飾を見て回るのも楽しいものです。
「伊東忠太動物園」(藤森照信/増田彰久)という素晴しい本が筑摩書房より出版されていましたが、現在品切れで再版未定のようです。
とても良い本なので復刊してほしいです。
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