2010年9月6日月曜日

夏の乾燥に潤いを

はじめて白キクラゲを食べたのがいつなのか、もうすっかり忘れてしまいましたが、中華料理のスープの浮き実として食べた時の驚きは今も忘れません。

キクラゲ(黒)よりも水分を多く含み、柔らかいコリコリ感で、上品な風味がありそれまでのキクラゲのイメージとはまったく違う印象でした。

当時は横浜中華街に行かなければ手に入らない(と思っていた)食材でしたが、ここ数年ですっかり馴染みの食材になったのではないでしょうか。

基本的に乾物に対しての興味が深く、しかも戻しに手間のかからない白キクラゲはとても使い易く欠かせない食材です。

頼りなげな存在感から、大した栄養はないのだろうと思っていましたが、中国の薬膳食材として立派な地位を保っていました。

白きくらげは一般的に「」に効果的で、「肺の機能を促進」する食材として有名ですが、だ液や胃液等の消化液、涙や汗等体内のすべての液体を補充する働きもある「潤い食材」でもあるそうです。

湿度の多い日本の夏。乾燥とは無縁かと思っていましたが、例年にない暑さから、夜も冷房は欠かせず、そのせいで乾燥しまくり、肌はカサカサ、喉はカラカラ。

こんな時こそ潤いを、というわけで白キクラゲとオクラ、ゴーヤをごま油を効かせた中華風酢の物でいただきました。

キクラゲの白にオクラ、ゴーヤの緑が鮮やかです。
緑を更に冴えた色に見せてくれる青い器を使いました。
青いガラスの器はガラス作家の生島賢さんの作品です。

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