2010年7月28日水曜日

美術品ー鑑賞と保存のバランス

桜木町に用事があったついでに横浜美術館にも足を伸ばしました。
「ポーラ美術館コレクションー印象派とエコール・ド・パリ」が開催中です。(〜9/4まで)

展示されている作品は教科書等で馴染み深い芸術家の作品が多く並び、退屈しない展覧会となっていました。

作品は全般的に中、小サイズで、それほど離れて見なくても鑑賞できるものが多いのですが、やや壁が近く、鑑賞空間としてはあまり好ましくないことと、
作品保護用のガラス入り額に照明が映り込み、気になる場面があったことは残念でした。

今回のコレクションの本家である箱根・仙石原のポーラ美術館も、2002年の開館当時から展示室の照明が作品に落とす影や照明の映り込みの問題を指摘され、空間・照明設計と展示計画との連携の悪さが話題になりました。

美術品の保存を考えれば紫外線防止、ホコリよけの対策としてのガラス(アクリル)額は必須ですが、鑑賞の立場から言えば、映り込みがなくても表面のマチエールの観察など、直に見たいものです。
保存と鑑賞の関係はとても難しいものですね。


横浜美術館は独自のコレクションも多岐のジャンルで充実していますが、現在はコレクション展第2期が開催中。

見所は「ブランクーシ」「イサム・ノグチ」の彫刻。

美術館ロビー広場(ヨココレ広場)の木彫作品「トラとヒョウの毛皮敷物」も楽しい作品でした。


横浜美術館公式サイト
http://www.yaf.or.jp/yma/index.php

「ポーラ美術館コレクションー印象派とエコール・ド・パリ」公式サイト
http://www.tbs.co.jp/pola2010/

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